ACアダプタのリップル成分を観測してみる
ベリーンガー フォノイコライザー PP400の「ブーン」というハムノイズが改善できません。
デジタルオシロスコープで付属のACアダプタからのの出力波形を観測してみました。
ノイズのAC成分だけが見たいので、AC/DCの切り替えSWはAC側にして測定します。
時間軸は見たい波形、予想される波形が60Hzのオーダーなので1/60≒0.0167s(16.7ms)なので1目盛り10msに設定しました。
電圧軸は全くわからないので1Vくらいから探りさぐり、レンジを変えていきました。
ノイズ周波数の確認
周波数(Freq)が約122Hzなので電源周波数60Hzのほぼ2倍となっています。
商用電源であるサイン波形のマイナス部分も使っている(両波整流)ので電源周波数60Hzのほぼ2倍になっているものと予想できます。
波形はのこぎり波状です。電解コンデンサが充放電を繰返している時のカーブに似ています。
アンドロイドの解析アプリで、スピーカーから出てくる音を観測してみると、120~125Hzの周波数成分が大きいことからもスピーカーから出てくるノイズは電源由来によりものであることがわかります。他の周波数成分より10~20dBくらい大きい値です。
ノイズレベルの確認
ノイズのレベルは0.11 Vppと個人的に予想していたよりも大きいです。
ただ、他のACアダプターの仕様と比べてみると、こんなものかもしれません。
リップル率は0.11V÷16V=0.69% となります。
MMカートリッジの出力が数mVなのでカートリッジ出力の10倍~30倍くらいの電源リップル成分があります。
もしこのリップル成分が直に入力として増幅されたとしたら、相当えらいことです。
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