EdgeのTOP画面の広告に光カートリッジの広告がでており、興味があったので、ポチっとクリックしてみました。もしかして、当ブログを見てくださってる方の画面にも「光を使ったレコード針」、「世界唯一のレコード針」のキャッチフレーズで広告が出ているかもしれません。
光と言うと「針の無い非接触型のカートリッジ」、「デジタル出力ではないか」とのイメージが浮かびそうです。DS Audioの光カートリッジは針があって、レーコードの溝に接触して、アナログ出力される事がわかりました。
30分の動画で詳しく説明されてます。
動画をみて、自分なりに理解した点のご紹介です。
MM/MCカートリッジでは
一般的なカートリッジでの電気信号の取り出しは、電気と磁気の性質を利用しています。
可動部品であるカンチレバーにはマグネット(MM型、MovingMagnet型)またはコイル(MC型、MovingCoil型)を接着し、固定部品のマグネットから出る磁界中をカンチレバーが動くことによって発生した電気信号をPICKUPして(ひろって)増幅しています。速度比例型カートリッジと呼んでました。
振幅(レベル、溝幅)が同じ信号であれば、低い周波数に対して低出力、高い周波数に対しては高出力が発生するので再生時にフラットな周波数特性にするには、低い周波数ではレベルを上げ、高い周波数ではレベルを下げる補正が必要になってきます。その差は100倍くらいになるそうです。オーディオをかじっている方ならたぶん知っている? RIAA特性の事です。
光カートリッジの原理
光カートリッジでの電気信号の取り出しは光と電気の性質を利用しています。
可動部品のカンチレバーにはLch用、Rch用の計2枚の遮蔽板(無垢ベリリウム)がついています。遮蔽版は無垢ベリリウム製で100μm程度の薄くて軽い(0.74ミリグラム)ものです。一般的なMCカートリッジの鉄心とコイルの質量の1/10です。
可動部分が軽いという事は、レコードの溝に対しての追従性が良い➡原音(レコードの溝)を忠実にトレースする点では有利になります。
固定部品のLED光源と光センサー(太陽電池に例えていました)があって、レコード溝の振幅に応じて遮蔽板はLED光源からの光を遮る(さえぎる)形となります。さえぎる度合いを光センサーでアナログの電気信号に変えています。出力電圧がレコード溝の振幅に比例して大きくなるため光カートリッジは振幅比例型カートリッジと動画では呼んでました。低域と高域の出力の差は3~10倍程度です。MC/MMカートリッジと同様に周波数に対する信号レベルを専用イコライザーで補正しています。
カートリッジの出力電圧は70mV(1KHz)です。
カートリッジの出力電圧は一概に言い切れませんが、目安、一例として、MMカートリッジの数mV(3~5mV)、MCカートリッジの0.1~0.3mV程度に比べ光カートリッジはざっと10倍(MM)、100~1000倍(MC)の出力です。
Lチャンネル、Rチャンネルの音声信号の取り出し方や原理などにも触れていましたが、言葉では説明しづらいので省略します。(いずれ、また?)
光カートリッジ専用イコライザーが必要
光カートリッジDS003は2021年6/15発売予定です。
話は横道にそれますが2021年6月15日と言えば、天赦日と一粒万倍日のW開運日です。
想像ですが光カートリッジのメーカーDS Audio側もDS003の発売日をW開運日に設定したのかもしれません。
一粒万倍日は1粒の米が万倍にもなるという話もあって、
縁起をかつぐ方にとっては宝くじや、財布の購入に良い日とされています。
2024年の天赦日と一粒万倍日のW開運日は、
2024年1月1日(月)
2024年3月15日(金)
2024年7月29日(月)
2024年12月26日(木)
新しい財布を使い始めるには絶好のチャンスです。
先ほど述べてるように光カートリッジには専用のイコライザーが必要となります。
光カートリッジの出力レベルや周波数特性は、MM/MCカートリッジの出力レベル、周波数特性とは全く異なるため従来のフォノイコライザーは使用できません。
各カートリッジの出力レベルとしては、概ね以下のようになります。
MC型 0.1~0.3mV程度
MM型 3mV以上
光カートリッジ 70mV
出力電圧に関しては光カートリッジが一番大きく、電気ノイズ、S/N的にも有利なのではないでしょうか。小さい音から大きな音までレンジの大きい音が想像できます。
また、光カートリッジでは光源(LED)が必要なのでLEDを光らせるための電源が必要です。従来のフォノイコライザーでは電源を供給する事すらできません。
DS003 SPEC
DS003 カートリッジ
発電方式 光電型
チャンネルセパレーション 27dB以上(1KHz)
質量 7.7g
出力電圧 70mV(1KHz)
(カートリッジ出力)
カンチレバー アルミニウムカンチレバー
ボディ素材 アルミニウム削りだし
カンチホルダー素材 ステンレス
針圧 2.0-2.2g(適正2,1g)
針先 ラインコンタクト針
DS003 イコライザー
定格出力電圧 500mV(1KHz)
(イコライザー出力)
出力インピーダンス 120Ω
入力端子 RCA端子
出力端子 RCA端子×2
サイズ 横33cm×高さ9.2cm×奥行き29.5cm
質量 5.0kg
DS003 カタログ等のダウンロードは下記Dropboxリンクからのダウンロードです。

光カートリッジ対応のフォノイコライザーは本家だけではない
尚、光カートリッジ対応のフォノイコライザーは、光カートリッジ本家のDS Audio以外でも発売されています。
Soulution 757、EMM Labs DS-EQ1、Meitner DS-EQ2、SOUL NOTE E-2など。
EMM Labs DS-EQ1
- DS Audio の光カートリッジ専用に設計されてます。
- MCカートリッ、MMカートリッジの入力はありません。
SOUL NOTE E-2
プリメインアンプで人気のあるSOUL NOTEですが、フォノイコライザーアンプも作っています。
それも光カートリッジにも対応しているフォノイコライザーアンプです。
- MCバランス専用入力、MC・MMアンバランス入力(2系統)、光電式カートリッジ専用入力の4入力
- MMカートリッジ負荷容量切り替え機能
- RIAA以前のOld EQカーブに幅広く対応(MC・MM時)
など光カートリッジ以外でも色々遊べる万能タイプのフォノイコライザーです。
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