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USB-DACに採用されるXMOSとは

DAC

USB-DACの商品説明においてXMOS採用と謳った商品をよく見かけます。

個人的なイメージですが「XMOS社のチップを採用したUSB-DACを使っとけば間違いない!

みたいな、神話的イメージです。

 

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XMOSとは

USB-DACに使われるXMOSチップの役割はPCからUSBケーブルを介して取り込んだデジタルデータを自身のDAC回路または他のDACが認識可能なフォーマットに変換する事です。XMOSはDDC(デジタル-デジタル-コンバータ―)の役割を担っています。

 

ここまでは、なんとなく、すらすらと文章が書けるのですが、改めてXMOSとは何ぞ!と聞かれるとこれ以上の情報は持ち得ていません。

今話題のチャットGTPを利用して調べてみました。

XMOSチップは、FPGAのような論理回路の動作を、xC言語と呼ばれる組込みソフトウェアで制御する独自のデバイスです。USBオーディオインターフェース(or USBDDC)によく搭載されています。最新世代のXMOSチップ「XUF208」は、デュアルモードのクロック管理技術をサポートしています。

チャットGTPより

 

英国のファブレス半導体企業 XMOS社のXMOSチップはRISC CPUの一種で演算を得意としたチップです。

RISC CPUとはCISC CPUなどに比べ、命令セットが少ない代わりに高速で演算が可能なCPUとして開発されたものです。

RISC CPUではほとんどの演算が1クロックで完結するので数クロックで1つの演算を完了するCISC CPUに比べて圧倒的に有利です。

RISC CPUは 1980~1990年頃もてはやされていた印象があります。

1980年代当時、設計業務で使用していたHP社 HP9000シリーズのUNIXワークステーションもRISC CPUでした。クロックススピードはCISC CPUのPentuimシリーズに比べて半分以下だったかと記憶してますが、体感速度は倍以上の印象でした。

余談ですがHPヒューレットパッカード社のワークステーションは起動時のビープ音が1970年頃アポロ宇宙船の通信音?と同じでカッコよかったです。

 

CISC CPUは命令セットが多く複雑な処理を1命令で実行できる点が特徴です。ただ、先ほども述べたように1つの命令を実行・完了するには数クロックを要します。インテルのPentiumやcore-iシリーズのCPUはCSIC CPUです。私たちが通常使うPCはほぼ全てCISC CPUといっても良いでしょう。

PCやワークステーションとしてのシェアー、有用性が少なくなったRISC CPUですが、CISC CPUに比べて安価なため組み込み機器、周辺機器など分野で大量に使われるようになって生き残っています。

縁の下の力持ち的存在です。


xC言語

CPUなのでUPDATEも可能です。プログラムはC言語由来のxC言語を使っているようです。

 

オーディオに関係するXMOSの品番

XMOS社の品番はの形式で採番されています。

品番に関する採番方法は記載がありませんがおそらく以下のようになるかと思います。
なお演算処理のビット数は32ビットで固定です。

データシートのブロック図を見てみるとおそらく以下のような違いかと思われます。

U USBインターフェイスのことか?
UF  USBインターフェイス、Flash momory内蔵のことか?

XU208のブロック図

引用 https://www.xmos.ai/download

XUF208のブロック図

引用 https://www.xmos.ai/download

 

▲ 世代数

2 2世代
3 3世代

■ コア数

  8 8コア
16 16コア
32 32コア

この他に10、12、24コアなどもある。

 

XU208

第2世代の32ビットで8つのコア(演算装置)を持つRISC CPUです。

処理能力は1000MIPS

 

私の所有するTopping D10の他、SMSL D300など多くの機種に採用されています。

 

XU216

第2世代の32ビットで16個のコア(演算装置)を持つRISC CPUです。

処理能力は2000MIPS

高級な機種に使われてます。

 

XU316

第3世代の32ビットで16個のコア(演算装置)を持つRISC CPUです。

処理能力は2000MIPS

処理能力が上がった分、MQAやLDACなどのフォーマットにも対応している製品に使われています。

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