真空管ラインアンプFX-AUDIOのTube-01Jの「入力端子が足りない ラインセレクタの検討」の記事の加筆ため写真を1枚挿入したのですが、写真を見てあることに気が付きました。
写真ではRCAケーブルで一部隠れていますがセット背面下の方に
Special Circuit & Finemet Beads と書かれています。
Finemet Beadsってなんだ?
Special Circuit & は置いといて、Beads(ビーズ)と言う用語に関連して、ビーズコアと言う部品が、デジタルテレビや、PCの電源ラインに直列に使われていることはとりあえず知ってはいます。(昔の仕事の関連で)
その他に丸いドーナツ状のコアに電源ケーブルを巻き付けてあったり、丸いコアの真ん中に電源ケーブルや、USBケーブルが貫通したものを見かける事があります。プリンタのUSBケーブルなどに使われていたかと記憶してます。それも、PC側ではなくプリンタ側にあったように思います。これらのほとんどにフェライトコアが使われています。
では、Finemet Beads って何でしょう?
ファインメットビーズ
ファインメットビーズ・コアは日立金属が開発したビーズコアです。
どれくらいの周波数帯域に効果があるのか知りたいのですが、条件にもよりますがフェライトに比べて1MHz以下の帯域でもノイズ低減効果がありそうです。
フェライトよりもオーディオの扱う帯域に効果のあるファインメットと言われています。
ファインメットはコアやビーズ状のものの他にシート状のものも発売されています。
フェライトコア
フェライトコアコアは比較的安価でノイズ対策によく利用されています。ノイズを出さない、ノイズをもらわない為に使用されます。
少し調べてみました。
大口径のコア形状の他には小口径ビーズ状の物もあります。ピーズの中を単線が通り抜けるだけの構造に見えます。
回路基板上のフェライトビーズは低周波領域ではローパスフィルタ、クロスポイントを超えると抵抗として機能しノイズを熱に変えるようです。さらに高い帯域ではハイパスフィルタとして機能するらしいです。
フェライトビーズを使用したフィルタは、ノイズをバイパスするだけでなく熱に変換するため、高いノイズ除去性能を期待できます。ただし、直流バイアス電流特性には注意が必要です。
ロームのページより引用
その他、細かく色々と書かれていましたが、私には理解できないところがたくさんあります。
Tube-01Jの中身を見て確認してみる

黒い円筒状の物がビーズコアです。部品面、電源ラインらしき所に2個使われています。赤いボンドのようなもので固定されています。振動防止でしょうか。
半田面にも1個使用されていました。
ビーズ状のファインメットコアの穴に中をリード線を通しただけの構造です。
基板のレジストインクが白色で、パターンが追いかけにくいのですけれど、電源ライン上に配置されています。
これだけで、ノイズが低減効果があるというのは信じられない気がします。
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今後、できれば試してみたい
フォノイコライザーアンプの電源ライン上にファインメットビーズを使ってみたらどうなるか?
フォノイコライザーアンプPP-400のノイズ改善に応用できないかな?なんて思います。ハムノイズに効果があるのかないのか気になります。
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