これまでのおさらい
ベリンガー フォノイコライザーアンプ PP400に関して、「スピーカーからハムノイズが聞こえる」ため下記の記事においてACアダプタ出力のリップル成分を観測してみました。正確には下記回路図の電コン16V100μFの+側の電圧です。

電コン+側の電圧を測定
PP400のリップル成分
元々の状態で、リップル成分のVp-pで0.11Vが数値として大きいのか小さいのかわかりません。実験+興味本位でとりあえず16V100μFの電コンをオーディオ湯の電コンに換えてみる事にしました。(自己責任です)
電源ラインの電コンをMUSE(無極性)に交換してみた
よく耳にするMUSE(Nichicon)の電コンに換えてみました。近くのパーツ屋さんにはこれしか見つからなかったところもあります。
買った後で気が付いたのですが電コン本体にはBPの文字があります。調べてみるとバイポーラ(Bi-Polar、両極性)で極性のない電コンでした。
注意点として電源回路に使う場合は2倍以上の耐圧を選ぶようにとNETに出ていました。交流を扱う回路に限定されるものなのか、直流になった後の回路でも2倍のマージンが必要なのか不明な点もあります。いずれにせよ今回のACアダプタの出力は16Vなので2倍の32Vよりも大きい耐圧35Vだったので、最悪の状態でもなんとか大丈夫そうです。(買った後で気が付いたのですが)
電コンをMUSEに交換
電コンをMUSEに交換
電コンをMUSE(無極性)に変更したPP400のリップル成分
電コンをMUSE(無極性)に交換するとVp-pは20mVとなり110mV→20mVと約1/5になりました。
同じ容量のコンデンサでも数値上、これだけの違いが出るんだ!
数値上の効果はありましたが、実際のスピーカーで聞いてみると、聴感上は全く効果がありません。
気になった事として電コンの変更前は鋸波(のこぎりは)状だった波形が、電コンをMUSE(無極性)にすると正弦波の上半分になったような形になている点です。時間軸のスケールが10msと5msで同じだは無いので、異なった波形に見えているのかもしれません。
また、山の部分が時間とともに少しづつ下がってきているようにも見えます。50msで0.5mV山の高さが下がってます。大きな視野で見ても下がっているのか、初心者向けのデジタルオシロの測定誤差なのか私には何とも判断がつきません。
結局ハムノイズは改善できず
「ハム音の低減」という問題の解決には至りませんでしたが、自分なりの屁理屈と実験ができて良かったです。
初心者向けのデジタルオシロですが、結構役に立ちます。
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