渡辺貞夫のコンサートに行ってきました。
1970-80年代が全盛期だったかなと個人的には思っています。
コンサート内容
渡辺貞夫=「ナベサダ」の曲は、レコード、NETなどで20-30曲以上保存してますが、コンサートでの曲目は聴いたことのない曲がほとんどでした。聴いたことのある曲は2、3曲でした。
サックス奏者の渡辺貞夫。有名な曲、代表曲といえば「NICE SHOT!」、「ORANGE EXPRESS]、「CARIFORNIA SHOWER]、「MORNING ISLAND]など等たくさんあります。
残念だったことと言えば、これら私の中の代表曲が1曲もかからなかった事です。ただ、こうゆう事はよくあることで、安室奈美恵やケツメイシのコンサートに行った時も代表曲はあまり歌われませんでした。新しく発売したCDに収録された曲を優先的にコンサートで歌ったり演奏したりすることはよくある事です。
ここ10-20年?のコンサートは派手さが増してきたように思います。歌唱力の有る歌手、聴かせる歌が多い歌手であっても、コンサートになるとどうしても、全体的に大規模、派手さやノリ、舞台演出の方が優先された内容となってしまいます。それはそれで、観客も色々発散もできて、楽しくて、非日常的、音を楽しむ音楽としていいんです。
反面、じっくりと音楽を聴くコンサートは少なくなってしまったのではないでしょうか。60年代、70年代のフォークソング時代には🎸ギター1本で過剰な演出は少なく、おそらく歌、曲を純粋に聴かせるコンサートだったのではないかと想像します。
今回の渡辺貞夫のコンサートは、じっくりと音楽を聴くコンサートでした。ところどころにノリのいい曲もあってよかったです。
なお、写真は、ポスター前で記念撮影をしている通りすがりの方々です。私とは全く関係ございません。
ハプニング
本人いわく「リードをなくしてしまったらしいです」と。
調べてわかった事ですが、サックスのリードは音を出すための心臓部です。木製で寿命は2,3か月くらいらしいです。人工の樹脂製もあります。リードには当たり/はずれがあるそうです。
どうりで、なのかこれがいつものパターンなのか、渡辺貞夫はしょっちゅうセンターから抜け出し隅の方またはドラムの横あたりに行ってサックスの吹き口の部分をしきりに触っていました。リードを交換していたのですかね?
そして最後にこんなニュアンスなことを言ってました。
「何とかしのいで、早く終わらせたい」的なニュアンスで私は受け取りました。音楽生活70周年のユーモアある発言です。
音楽生活70年、満88歳
1933年生まれ、満88歳です。パンフレットを見て初めて知りました。私の父とほぼ同じです。音楽生活70年です。気力、体力の衰え、ボケがあってもおかしくない年齢です。
70周年おめでとうございます。そして米寿?おめでとうございます。
冒頭、
「このコンサートは2部構成になってます。途中、休憩が入ります」
とアナウンスがありました。
休憩のあるコンサート、
珍しい?のか?
年齢が年齢だからな。
と思ってました。コンサートは1部45分、休憩15分、2部45分で進行しました。
88歳、立ちっぱなしで合計90分の演奏ができるのは大したものです。
私の注目したところ
先ほども述べたようにコンサートは派手さは少なく動きも少ない、じっくりとJAZZを楽しむ傾向の物でした。
動きと派手さのあるコンサートに慣れてしまった私。今回は別の視点でコンサートを見ていました。
特に注目したのは、ドラムスの竹村一哲氏です。
ドラムス 竹村一哲の足の動きがすごい
あまりドラムスを生で見聴きする事が無かったので、新鮮でした。
ドラムスってどうやって叩いているんだろうと素人目線で、目を凝らしてみていました。演出や派手さが無いため、逆に4人のプレーヤーの体の動き、指の動きに注目する事が出来ました。特に注目したのはナベサダと言いたいところですが、実はドラムスの動きでした。
私の席は一番後ろから2番目の列、センターより左へ10~15mと言ったところでしょうか。会場はそれほど大きくないので、演奏者の動きが結構よく見えます。角度の関係で、ドラムスの全ての部分は見えません。
ドラマー目線で右側にシンバル、左側にもシンバル、膝前方辺りに大太鼓、正面にも太鼓がありますが何個あるかは正確に確認できませんでした。
フライパン返しのようなスティック、名称はわからない
スローなJAZZでよく聞く、シャッカ・シャッカ、、、 シャッカ・シャッカの音、太鼓の上でフライパン返しのようなスティクを左右に滑らせて音を出しているように私には見えました。細かいところまでは距離が遠いのと、目がうといのでよく見えません。
フライパン返し風スティックの名称は、ネットで調べてもわかりませんでした。
バスドラム 右ひざ当たりの大太鼓は右足で操作
右側のシンバルで小刻みな高速リズム
ドラムス右手のシンバルを中心から円周まで使って右手1本で高速に一定のリズムをとっていました。ライドシンバルというらしいです。たぶん!
腕が疲れないのかなー?
ハイハット 左側のシンバルを足で操作。足の動きが半端じゃない。中速リズム
左足の動きと2枚のシンバルの音の出るタイミングが同じだったので、足でシンバルをたたいているんだろうな!と想像しました。2枚合わせのシンバルの事をハイハットっていうんですね。ドラマー目線で左側にあります。こちらも一定のリズムを刻むのに使われてました。
ただ、足の動きが半端じゃないです。最高速ではダンスのツイストの足の動きにそっくりです。
左足のつま先とかかとをくねくね、クネネクネしてました。
Youtubeで他のドラマーの動画を見てみたのですが、左足をこれだけ激しく動かすドラマーはあまりいませんでした。竹村一哲の演奏は相当すごい!
YouTubeで見るのに比べ遠くても生のコンサートで見た方がすごさがわかります。
正面の小太鼓はタムタムと言う
コンサートではドラム奏者の正面に小さい太鼓が何個かありました。遠くで斜めから見ていたので、何個あったか、正確にはわかりません。この小太鼓はタムタムと呼ぶそうです。
ドラムスのマイク設置場所
ドラムスのマイクは2個のシンバルの真上に1mくらい、1本づつありました。他はあまり気が付きませんでした。シンバルの真上にあるのは、高音成分の多いシンバルの音を、効率よくマイクでとらえるためなのでしょう。
耳寄りな情報
11月からのNHK朝ドラ主題曲
NHK 朝の連続TVドラマ「おかえりモネ」は今週で最終週となります。11月からは新番組が始まります。
新番組では渡辺貞夫の曲が流れるそうです。毎日流れるテーマ曲、主題曲だと思いますが、きちっと聞いてなかったです。他にも説明があったのですが正確に覚えていないので披露は避ける事にします。
以上、
やっぱり、コンサートはいいですねー
後日談 カムカムエヴリバディと渡辺貞夫
コンサートの際、告知のあった NHK 朝ドラ カムカムエヴリバディをほぼ毎日見ていますが、渡辺貞夫らしきSax曲は1,2回ありました。
ドラマの中での挿入曲10~30秒くらいだったのかもしれません。渡辺貞夫の曲なのか、本人が演奏しているのかは不明です。
かなり後でネットで調べてみると、番組内で演奏していたらしいです。
ちなみに朝ドラ カムカムエヴリバディの主題歌はAIさんのアルデバランです。
作詞作曲は森山直太朗です。作曲は渡辺貞夫ではありませんでした。私の聞き違いだったのか。
アルデバランの曲は私にはどこか懐かしく、悲しく思える曲。アルデバランはアラビア語で「後に続くもの」の意味があるようです。ドラマでは親子3につながる物語が展開されていきました。
さらに後日の話となりますけれども、2022年に父が亡くなりました。歳は渡辺貞夫とほぼ同じ。その頃、朝ドラ カムカムエヴリバディが放送されてました。父の死と親子3につながる物語カムカムエヴリバディ、AIさんのアルデバランは親から子へと後に続く私の境遇とどこかリンクしている点があります。
アルデバランの曲がなぜか懐かしく、悲しく思えるのも、これらの事柄が強くリンクしているからだと思えます。
過日、アルデバランの意味を知ってAIさんのアルデバランの歌は私にとって長く記憶に残る曲となるでしょう。
コメント