先代の音楽専用PCから悩まされてきたTuneBrowserの音飛び、プチ・フリーズ。
先日TuneBrowserの入ったPCのファンに異音が出はじめ、思い切って、中古PCを購入し音楽専用PCとしてセットアップしました。
先代のPCはAMD E450を搭載した1万円以下で買った中古PCです。
今回のPCはintel core-i5 6世代のCPUを搭載した中古PCです。
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しかし、 TuneBrowserのプチ・フリーズ、音飛びは改善されません。PCを入れ替えれば大丈夫かと思っていたのですが予想を裏切られました。
PCを入れ替えて1週間以上経ち、そろそろあきらめかけていたのですが、音飛びの原因と対策が判明しました。
それは、TuneBrowserの設定に問題があったことがわかりました。
原因はデバイス・ドライバーにおけるバッファの設定
原因はドライバのバッファサイズの設定値に問題があったようです。
ドライバはデバイス・ドライバとも呼ぶように、OSとハード、デバイスのかけ渡しをするソフトの事です。
バッファは日本語で緩衝器と呼び、上図で言えば音楽ファイルと処理の中間に設けられ処理を交通整理するようなイメージです(入力バッファ)。処理とDACの中間に設ける場合は、出力バッファとして機能します。
上の図はTuneBrowserとドライバー、DACの概念図を示したものです。若干おかしい所があるかもしれませんけれど、トラブルの原因の説明図として使う事にします。
バッファはBUFFER AかBUFFER Bのいづれかまたは両方にあるものと想像されます。
デバイス・ドライバーの役割は音楽ファイルをTuneBrowserの指示通りに処理してUSBケーブル経由でDACにデータを送信する役割があります。
この時、SSD/HDDからデータを読み込む処理と読み込んだデータを処理する処理時間の違いを吸収するために、BUFFER Aを、PC側の処理とDAC側の処理能力の違いを吸収するためにBUFFER Bを設ける必要があります。
ここで説明図の処理とは、サンプリング周波数の変更や、bitレートの変更などの処理なのか?何なのかは上手く説明できません。サンプリング周波数の変更や、bitレートの変更はPC側ではなく、DAC内で処理されているのかもしれません。しかし、PC内で何らかの処理がされているのでしょう。
マンションなど大人数で水道を使う環境での、一時的に水ためておく屋上のタンクの役割に似ています。タンクがバッファの役目をしています。
このバッファの値(容量)が少ないとDAC側で必要なデータが全てもらえず、データ不足(水不足)になって音切れ、音飛びが発生しているのだと思います。
水で例えると、タンク(バッファ)の容量が適切でないとマンションの住人が複数同時に水を使用すると蛇口から少ししか水が出ない状況と似ています。
タンクの容量に当たるものがバッファサイズです。
対応
私の環境ではDAC Topping D10用デバイス・ドライバ、ASIOドライバーV5.20をTopping社のホームページよりすでに入手しインストール済です。
ASIOドライバーでバッファの値を変更するには
ASIOドライバーを使用する場合は、TuneBrowserからASIOドライバーの設定画面を呼び出して設定します。
①TuneBrowserの画面で ctrl キーを押しながらバッファサイズの枠内をクリックしてドライバー設定画面ASIO Control Panelを呼び出します。
②バッファサイズを変更する
例えば512➡2048samplesのように。
バッファの最適値は
PCの性能によって最適値が異なるようです。バッファの値は512、1024,2048等があります。
単位はSamples
512では音が途切れまくります。
1024でもやはり音飛びします。
2048でとりあえず音飛びが無くなりました。
試しに RESMP リサンプル ONにするとバッファサイズは8192になりました。x4サンプリングに設定したのでバッファも4倍になったようです。
とりあえず、一件落着
1年以上にわたり、「TuneBrowserのプチ・フリーズ、音飛びに悩まされていた件」はドライバーのバッファサイズによるものとわかり、ようやく解決できたようです。
わかってしまえば、何てことないのかもしれませんが、非常にうれしいです。
とりえず、これでしばらく様子を見る事にします。
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