2022.05.10 DS-Audioから世界で初めてレコードの偏心を検出&調整出来るスタビライザーの発売が発表されました。
レコードの偏心はバカにできない
偏心から発生するワウによってターンテーブルシステムの全体のワウ・フラッター値はター
ンテーブル単体のワウ・フラッター値よりも 20倍以上悪化している場合があるDS Audioカタログより引用
レコードをセットする際の偏心から発生するシステム全体のワウはターンテーブル単体のワウ・フラッターに比べて無視できないくらい大きいという事。
偏心があると1000Hzの音が時間が経つにつれ10〇〇Hzになったり9○○Hzになったりとゆらいだ音になってしまいます。これではいくら高額のオーディオシステムを組んだとしてもピュアオーディオとはいえません。
DS Audioのスタビライザーは、無視できないレコードの偏心によるワウを極力低減し、よりピュアなレコード再生をする目的で作られています。
ターンテーブルスピンドル径の規格: 7.05 ~ 7.15mm
どんな仕組み、原理なんでしょうか?
観察
スタビライザーの下部中央に銀色のボタンが1個ある。
ボタンの両側には穴が2個、2カ所に設けられている。何かのセンサーなのか?
動画を見ると
レコード(ターンテーブル)を回転させながら、スタビライザーの上部をおさえ測定を行っています。
勝手な想像
- スタビライザーは上部と下部に別れてそれぞれフリーに回転できる構造になっているのでは?
- スタビライザーは上部と下部は直結していないのでは?
- スタビライザー上部とターンテーブルのセンターピン(シャフト)はほぼ直結状態となる構造では?
- スタビライザー下部とレコード盤は未着しておりスタビライザー上部及びセンターピンとは直結せずフリーになっているのでは?
- スタブライザー下部が発信した信号をスタビライザー上部のセンサーでとらえて、視覚的にわかりやすいように上部の画面に表示させているのでは?
以上、全て想像です。全く当たってなく、トンチンカンな想像かもしれません。
カタログ情報より(引用)
DS AudioのES-001は偏心量の検出の為にレコードの最内周のエンドグルーブの位置変化を検出している
技術解説
この偏心検出スタビライザーは赤外線LEDとリニアイメージセンサ
が90度交差した角度で2セット搭載されており、それぞれレコード
の最内周のエンドグルーブの位置変化を検出しております。レコード
の偏心がない時は絶対中心であるスピンドルセンターからみて最内
周のエンドグルーブの位置が一定となるはずなので、2つのセン
サー情報を元に現在の回転中心の絶対中心からの座標のズレを計
算しております。算出された絶対中心と現在のレコード回転中心座
標とのズレをスタビライザーの画面上に表示し、そのスタビライザー
の画面情報を元にお客様ご自身でレコードの回転中心座標をレコー
ドプレーヤーの絶対回転中心に近づけるようにレコード盤を押して
もらうことでレコードの回転中心とレコードプレーヤーの回転中心
を一致させ偏心を解消(減少)させます。(特許申請済)
スピンドルセンターからみて最内周のエンドグルーブの位置で判断している
ここだけ見ても、わからない所、ピンと来ないがたくさんありますが、私の勝手な想像はほとんど外れているみたいです。
現物に触れてみないとわからない所もたくさんあると思いますけど。
予価60万円とPure AudioならぬPoor Audioの私には、今のところ手に届きそうにはありません。
ただ、色々想像する事はいいことです。
Audioの世界は想像とヘリクツ、こだわりと自己満足の世界でもあります。
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