コシヒカリの稲刈り時期です。
当時もいつも通り、オーガを使って、コンバインからグレンタンクにモミを移し替えた後、刈り取り作業に戻りました。コンバインの刈り取り部が稲で詰まってしまったので稲を取り除くために、作業のしやすい、昇降路(田んぼへの機械の搬入口)にコンバインを移動中に
ふと、先を見てみると異様な光景が!
信じられない!グレンタンクが今にもひっくり返りそう!
何でこんなことが?
あり得ないでしょう!
目を疑いました。それにしてもなんでだろう!
グレンタンクの役割
コンバインは稲を刈ってコンバイン内で脱穀してモミとワラに分別します。
モミはコンバイン内のタンクに一時貯蔵され、ワラは回転カッターで15cm程度に破砕されます。
コンバインのタンクはそれほど大きくないので6反の田んぼだと2~3周くらいで満杯にります。
そこで、コンバイン内のタンクモミをより約3倍容量の大きなグレンタンクに移し替えます。
グレンタンクへモミを移し替える際には上下、回転のできる筒状のオーガを使います。
グレンタンクは軽トラに載っています。
グレンタンクのモミは軽トラを使ってより容量の大きな(我が家の場合グレンタンクの約2倍)乾燥機に移し替えます。
通常グレンタンクは軽トラに固定され、モミの重みも合わさってこのように傾くことはあり得ません。
その時どうした
まずは現状把握から。
グレンタンクはひっくり返ってもおかしくないのに、なぜか約45度傾いたままをKEEPしています。周りを見てみると。軽トラのバッタリ(標準語でないかもしれない)の落下防止用のチェーンによってかろうじて留まっています。
なんとも、ぜつみょーなバランスです。
中に入っているモミの重さは200~300Kgはあるはずです。もしこれがひっくり返ってたとしたら、グレンタンクはクラッシュ、モミは田んぼや用水路に流れてしまい、大事件になる所でした。
農業に限らず、機械や大掛かりな仕事をする場合には危険が伴う事を改めて痛感しました。
グレンタンクとモミ200~300Kgの合計で推定400Kgを一人で処理するのは、危険も伴います。田んぼには私と母親の2人のみ、さすがに80歳を超える母親に力を借りるわけにはいきません。下手をすると人身事故になってしまいます。
結局、機械仲間のYさんに電話で応援を頼みました。
応援に駆けつけてくれたYさんは、軽トラを1周ぐるりとして、
これが原因じゃないの?
と言って、グレンタンクのキャスターを指さしました。
原因はグレンタンクのキャスターの収納忘れか!
写真が取れてないのですが、グレンタンクのキャスターが移動可能な状態になっていたのです。
通常、グレンタンクのキャスターは、稲刈り時には、キャスターを収納してグレンタンクが移動できないようになっています。しかし今回は、片側のキャスターを収納し忘れた模様でキャスターがうきあがったままになっており、結果モミの偏り伴って、片側のキャスターだけが回転してグレンタンクが傾いていったと思われます。
グレンタンクのキャスターの役割は状況によって異なる
グレンタンクを軽トラに装着する時
①タンク着脱時用の4つ足がついた状態のグレンタンクを軽トラの荷台に移動。
①グレンタンクについている左右のキャスターを出す
➁タンク着脱時の4つの足を外す。
③キャスターをゆっくり収納しグレンタンクを軽トラの荷台に降ろす。
稲刈り作業時
グレンタンクを軽トラに装着する時のまま作業をすすめる。
タンク着脱時用の4つの足はなく、キャスターは収納し
グレンタンクは軽トラの荷台と接触している状態で動かないよう固定。
軽トラからグレンタンクを外す時
①キャスターを浮かし
➁タンク着脱時用の4つの足ををグレンタンクに取り付ける。
③キャスターを収納する
④4つ足の付いたグレンタンクを保管場所に移動する。
今回の事件の原因は、自分の不注意!確認不足。まさか、キャスターの収納忘れでここまで大事になるとはこれっぽっちも思いませんでした。
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