手持ちの真空管LINEアンプには入力端子が1系統しかない
最近はレコードを聴く機会が増えてきています。
その際の信号は、プレーヤー、EQアンプ、真空管LINEアンプ、AVアンプ、スピーカーの順に流れます。
一方、NetAudioで音楽も聴いています。
その際の信号は、PC、DAC、真空管LINEアンプ、AVアンプ、スピーカーの順に流れます。
真空管LINEアンプには入力端子が1系統しかないため、音源を替えるたびにRCAケーブルをつなぎ変えて対処しています。
そんな面倒な事をしなくても、真空管LINEアンプを通さずに、EQアンプ、DACの出力をそれぞれ、AUX1,AUX2などにつないで、AVアンプ側で音源を選択すれば入力の切替は簡単なことなのです。
しかし、音源を変えても、真空管ラインアンプ Tube-01J は必ず経由している!経由したい!経由した方が良い音に聞こえる感じがするのです。
しかし、真空管ラインアンプには入力端子は1系統しかありません。
最近特にRCAケーブルの抜き差しが面倒になってきました。ケーブルのブランドも同じものを使っているので、配線ケーブルの行先を追っかけるのも面倒になってきています。
ラインセレクターを検討してみる
そこで、2入力以上の音源を選択出来て出力できるラインセレクターという商品があります。
呼称としてはラインセレクターの他に、RCAセレクター、AV切替機などと呼ばれています。
予算や性能、質感、こだわり、部品によって1500円前後から数万円までいろいろな商品があります。
私の場合はPoor AudioなPureAudioなので、なるべく安く、なるべく性能、質感の良い商品がほしいのです。でも、そんな都合の良い商品はまずありません。
どの立ち位置で商品を選ぶかになります。
安さで選ぶなら
AV切替機です。オーディオのみの場合はVIDEO端子は必要ないのですが一番安くあげるのならば、この類のものになります。性能や高級感にこだわる方にはおすすめできません。
多機能性で選ぶなら
リモコンで入出力の切替ができるFX-AUDIO LS-02J
FX-AUDIO LS-02Jは電源でリレーをON/OFFして信号を切替るタイプです。本体またはリモコンで入力、出力の組み合わせを切替できます。
入力側2系統-出力側4系統・入力側4系統-出力側2系統いずれの構成も対応可能。
スマートスピーカーAmazon EchoのAlexaやスマートリモコンNatureRomo3と連携して音声制御、一連の操作のプログラミングをしたい場合はリモコン機能のあるFX-AUDIO LS-02Jは強力なツールとなります。
Amazonの商品説明では金/銀合金タイプ信号リレーNEXEM製EC2-5NUなるものが6個あります。
接触抵抗や、酸化、錆びに強そうです。
調べてみると。NEXEMは旧NEC-Tokinで40年以上にわたり信号用リレーを製造しているそうです。
(※ 残数、納期を確認・納得の上でオーダーを! 品切れが目立ち始めてるようです。 2021.2.5 )
P.S 2021年9月10日販売より、新ロットへリニューアル
品切れの場合もあったFX-AUDIO- LS-02Jですが、(多機能のRCAセレクター FX-AUDIO- LS-02J が品切れなので、安価なものの中から次の候補を検討する)第2ロットが販売されました。
変更点としては、■信号回路を最適化■リモコン受光部外付けに対応 となっています。
リモコン受光部外付け延長ケーブル1.5mはオプションになります。リモコン受光部の取り付け場所の制約が緩和されます。機器の隠蔽(ボロカクシ)にも便利です。
FX-AUDIO- LS-02J ACアダプターは別売
電源: | DC12V / 電源容量0.5A(500mA)以上(ACアダプター別売) |
電源コネクター: | DCジャック 外径5.5mm×内径2.1mm(センタープラス仕様) |
手持ちで、上記条件を満たすACアダプターがあれば問題ないですが、手持ちがなければリユース品で以下のようなものがあります。
RCAラインセレクターとACアダプタをセットで購入する場合は、送料削減や信頼性の面で同じショップでの購入がおすすめです。
RCA切替器 FX-AUDIO- LS-02J のレビュー あります
電源不要の多機能タイプ
4入力ー2出力または2入力ー4出力の切替が可能で4入力または4出力側はOFFすることも可能。
信頼のブランドで選ぶなら
LUXMAN AS-44は内部配線には6N(99.99997%銅)ワイヤーを使用していたり、筐体がアルミ製であったりします。重量もあり、安定感があります。
なお、この商品、かなり品薄になってきているようです。
以前より高く売られていることも多いようです。価格は2倍以上のバラツキがあります。
高品質パーツで選ぶなら
銀メッキ処理を施した高接触信頼性のロータリースイッチ、金メッキ仕様のRCA端子などを採用しています。接点はノンショーティング切替。
ノンショーティング切替えとは
3入力1出力の場合、入力A、B、Cと出力Zがあるとすると、ロータリーSWがA⇒Bに切り替わるとき、AとBが分離されている(オープン)方式をノン・ショーティング切替方式。切り替わる途中AとB(さらにZも)が接続されたままの方式をショーティング切替方式と呼びます。
ショーティング方式では、2つの入力が一次的であれショートするので、A、Bにつながれている機器双方に影響が出る場合もあります。
RCAを単純に切り替えるだけならノン・ショーティング切替の方が機器に負荷をかけずに済みそうです。
余談ですが、高級アンプなどで使われている、ボリュームでは、ロータリーSWに固定抵抗を付けて抵抗値を変えボリュームとして使っているものもあります。この場合にはもしノン・ショーティング方式を使ってしまうと、ボリュームを回す=SWが切り替わるたびにOPENと任意の値の抵抗を交互に繰り返すことになって、ブチブチ、ブチブチとノイズだらけで音を楽しむどころではなさそうです。
下記のRCAセレクターではロータリースイッチにノンショーティング切替え方式を採用しています。
使用上の注意として、「切替え時はアンプのボリュームを必ず出力OFFにしてからセレクトスイッチを回して下さい。間違ってご使用になりますと故障の原因となります。」と書かれてます。
ボリュームを下げてからソースを切り替えるのが、基本のようです。
信号の左右分離、等長配線が施されています。どのくらい効果があるのかはわかりませんが、強いこだわりを持ったラインセレクターです。
私の場合、どれかに絞れと言われたならば、
「安さ」か「多機能性」で選ぶ事となりそうです。
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