Topping TP22を分解してみました。
全体
フロントパネルはアルミの削り出しのようで、Toppingの社名やSWのON/OFFなど、全ての文字がレーザー?で彫られています。これなら、レタリング文字(シール的なもの)が擦れて消えてしまう心配はなさそうです。
刻印された文字数は少ないものの、ここまで凝ったフロントパネルのオーディオ製品は、私の少ない経験上は見たことありません。
基板は両面基板みたいです。
基板にはTP22 Ver.1.2 2015/6/24の文字が金メッキで書かれてます。
基板、部品とも、「お金かけてます」的な上品な趣(おもむき)があります。
個人的にはボリュームはチーブ感が否めません。
部品面
2個の面実装IC以外は、ほとんどディスクリート部品が使われてます。ディスクリート構成のオーディオ製品は、一般に高級機のイメージがあります。
スルーホールも金メッキで信頼性が高そうです。
カップリングコンデンサ
Topping の文字の入ったコンデンサが入力部に2個目につきます。パターンを追っかけてゆくと入力のカップリングコンデンサのようです。2.2μF 100V MKT ±5%が使われてます。MKT(金属化ポリエステル・フィルム)タイプのコンデンサは高品位パーツの部類に入るそうです。
マニアの人は、コンデンサを変えて、「うーん!やっぱ○○だな!」とか言って楽しんでるみたいです。
カップリング・コンデンサ
SP用リレー
OMRON G2R-2が使われています。
スピーカー用のリレーも時間が経つと接点が劣化すると言われます。ここの所、ずっと気になっていたスピーカーからのガリ音はもしかして、スピーカー・リレーに関係しているかもしれません。
電コン
Nichicon(日本)製とCHENGX(中国)製の2種類。文字や色に Gold があしらわれており、高級そう!です。
この基板には使われてないですけれど、Cheng、ChangX、Chongなどよく似た名前の中国メーカーのコンデンサもあるあるようです。信頼性、高級品はどうかは、CHENGX製も含めて?です。
パターン面
グランドをベタパターンで形成しているところは皆無に等しい。あったとしてもスルーホールの〇状のものが半田面にあるだけで、パターン面(裏面)のどことも接続してないようにみえます。
パターンは線状に形成され、パターン幅はほぼ一定。
電流の流れるところ、電源ライン、LRのスピーカー出力ラインは、金メッキの露出した部分に半田盛りをして対応してます。
部品面と半田面を並べてみる
半田面はMIRROR反転してます。部品面から透かした感じ見た状態に写真加工してます。脳内で画像反転するより、パターンを追っかけやすいかと思います。解像度が低くてちょっと見ずらいですが、部品とパターンの流れは、なんとなくわかるかと?
右下のDCジャック ⇒ 右上の電源SW ⇒ 中央の黒いICの流れで電源がスムーズに供給されています。パターン幅は一定で2.5mm。
その黒いIC用の電コンが中央に2個ありますが、想像以上に小さい! 直径Φ10、高さ約13mm
25V330μF FW(M) と容量も小さい。入力のカップリングコンデンサより、かなり小さい。
参考までに、雑誌「stereo」2014年1月号付録のデジタルアンプ である LUXMAN LXA-OT3には25V1000μFが2個載ってます。
余談ですが、このデジタルアンプの型番 LXA-の後はO(オー)なのか0(ゼロなのか)やっと、確信が持てるようになりました。

正解は O(オー)です。LXA-OT3 が正解です
理由は、たぶんですけど、-OT3は雑誌 音友出版の3作目、音友とコラボした3作目という事になるのだと思います。

じやー、型番のLXAは?

LUXMANのLとXとって、AはAmpのAなのかなー
アンプの電源用電コン(330μF)が、この容量で大丈夫か?と思ってしまいます。
ただ、私の聴感上は、全体的には全く問題なく、むしろ好印象です。
部品面
半田面(パターン画像反転)
今回の分解のきっかけ、目的の1つであるスピーカーのガリガリ音対策役立てればいいのですが!
デジタルパワーアンプTopping TP22は販売終了しています。同ランクの製品だとTopping PA3sあたりの製品です。
コメント